今、アメリカで話題となっている「Quiet on Set: The Dark Side of Kids TV」について。
どういう話かというと、NHK教育でも放送された「アイ・カーリー」など、数々の児童番組を手掛けたダン・シュナイダーが児童を相手に性的暴行をし、多方面でハラスメントをやっていたと告発する内容です。
シュナイダーは、本は俳優だったものの、構成作家・製作を手掛けるようになり、ニコロデオン(アニメ制作が主だった)を、児童向けシットコムやコント番組を拡大させていった立役者・・・だと思われていました。アリアナ・グランデも、元は彼が携わっていた「ビクトリアス」にも出ていました。ところが、2018年3月にMeToo運動の影響で、過去に未成年・番組スタッフにパワハラ、セクハラをしていたと告発され、ニコロデオンから契約解除。それらを振り返るドキュメンタリーです。
MAX(旧HBO Max)が放送権を持っているけど、日本でそれを放送しているU-NEXTがまだ配信していないからなんですよね。はよ配信せんかい
で、こっからが大事だから読んでもらいたい。
当時出演していた未成年者だった俳優は、エージェントに性的暴行されたことを番組公開後に告発したけど、その内容が本当にやるせなくて。
「黙っていたら、『お前はペド野郎の味方をするのか』と書かれた。それは違う。今でも話せていない方や被害者は数多くいると思うが、それは傷がまだ癒えていないからだ。言わないから加害を援護しているわけではない。自分も、書くことは悩んだし葛藤はあった。」という内容でした。
結果的に、そのエージェントは契約解除され逮捕はされたが、その時のトラウマにより業界から離れて、ずっと黙ってきていたらしいと。確かに、声をあげることはものすごい大事なことだとはいえ、「声を出すことを被害者に強要させる」のは違うんじゃないか、と思ってしまうんですよね…