例えば、昨日のことを振り返ってみてほしい。朝起きてから、夜寝るまでのことを、目をつぶりながら思い出してみよう。そこで思い出されるのは、「このシーンとあのシーン、こんなところと、あんな出来事と…」と、場面場面の印象の集まりであることに気づくだろう。
※あくまで視覚に絞った話。本当はこれらに加えて、他の感覚器官でとらえた情報(印象)、自分で感じたストーリー性(出来事という物語性)などを組み合わせている。
つまり、このドラマで描かれているような録画映像は「記録」であって、「記憶」(その人個人の主観的印象を含むもの)ではないということ。
自分が感じた印象(記憶)は、こういう形では他者と共有できない。そのことをブログ記事の著者は「テキストとコンテキストの違い」として書かれている。