【視覚映像と記憶 -ドラマ「ブラックミラー 人生の軌跡のすべて-】
面白い記事を見つけたので、そこで取り上げられていたドラマを見た。
●NETFLIX ブラックミラー〜人生の奇跡の全て〜評論
https://note.com/kinajosouri/n/nee9aa58a09e8
近未来、人は体内にチップを埋め込むことにより、自分の網膜に映った映像をすべて記録するようになる。いわば「カメラやビデオの進化版」といったもの。それにより、その映像を客観的証拠(事実)として他者と共有するようになる。
このテーマ自体はとても奥が深く、いくつも考察の余地があるが、一旦脇において、ここでは「視覚映像と記憶との違い」について書いてみたい。
写真(カメラ)や動画(ビデオ)として撮った映像は、網膜に映った視覚映像を表しているが、私たちが実際に見ている映像(感じている映像)は実は同じではない。
感覚心理学・知覚心理学が示しているように、私たちは網膜(光の反射をとらえたもの)に映った映像のすべてを見ているわけではない。自分が注意を向けた部分(興味をひかれた部分)を選択し、そこを主に見ている。それ以外の情報は脳内でカットされている。
●見えているようで,見えていない?(選択的注意)
https://www.youtube.com/watch?si=eIzac8tptDrHvC2R&t=15&v=yu4ZU3YrMdU&feature=youtu.be