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⑤ 母性の自立

変な表現になってしまったが、「母性」にも自立した表現というものがある。一般化と言ってもいい。自分が望む、特定の子供に、好きなやり方で母性を表現する―のではなく、誰に対しても、どんな人に対しても、受け入れられるような「母性(慈しみの心)」を表現すること。

映画では、このあたりを端折って表現してしまった。

あんなに身勝手で、横暴で、わがままだった義母が、最後は寝たきりになり、認知症になる。その義母が言うのだ―「ルミ子さんは私の大切な娘なの」と。

そこには、それまで散々義母に尽くしていた(大切にしていた)ルミ子の行動がある。例え、義母が私を嫌いでも、私が義母を好きではなくても、つながりのできた人を思いやっていこう。

おそらく、母性(父性も)の本質はこういう慈しみの心であり、ルミ子はこの境地にたどり着くために、これまでの苦難を味わってきたのだと思う。本当ならその軌跡こそ、しっかり描いてほしかった。

母性とはなにか?―その本質を探るなら。

⑥ 女優さんの演技力

最後に。戸田恵梨香さんと高畑淳子さんの演技が圧巻だった。

●映画『母性』 予告
youtube.com/watch?si=x4mfcZhid

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