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【映画:母性 -記憶の改ざんと主観世界-】

戸田恵梨香さん主演の映画「母性」を見た。この映画は「母と娘の主観世界の違い」を描いていると知って、ブログ記事に良いと思って鑑賞したのだが、ちょっと内容が重すぎて(見ていてあまり面白くない)取り上げづらいと思った。

なので、ここでのつぶやきでいいだろうと。以下思ったことを書き出してみる。

① 母の主観世界と娘の主観世界の違い

これは羅生門効果を使ってうまく表現していた。

・母が弁当箱を落とすシーン
・娘がひざまずいて「ごめんなさい」と謝る際に、抱きしめた(or 抱きしめなかった)シーン

母と娘でまったく異なるシーンとして描かれている。

客観的事実がどうだったかは別にして、これは母と娘それぞれの主観世界(記憶)を描いているのであり、母は「ショックを受けて弁当箱を落としてしまった」との印象を持ち、娘は「自分に対する怒りでわざと弁当箱を落とした」との印象を持ったということ。

最後の謝るシーンにしても、母は「愛しさから娘を強く抱きしめた」との印象を持ち、娘は「愛おしさはあっても私を抱きしめるのは躊躇した」との印象を持ったということ。

これは母と娘それぞれが持つ主観世界によって「意味づけられた記憶」であり、それぞれの価値観が反映されたものにすぎない。

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