【語りと語られたもの】
天秤座(7)と蠍座(8)の意識を、「個体としての構成と実体化を行う意識作用」と考えている。問題は「ここにどうやって他者が関わってくるのか?」だ。この他者問題(他者認識)について、ずっと考えを巡らせている。
以前まとめた視野空間の視点から考えると、獅子座(5)としての主体認識と乙女座(6)としての客体作用を統合したものが、天秤座(7)としての個体構成意識(自己アイデンティティを構成する意識)だと思われる。それはエルンスト・マッハの自画像的なPOV視点(一人称視点)だったものが、視点を外部に移すことによって(外在視点)、主体を客体化させた「人間(わたし)」というイメージを作り出す。
本来、私たちが持つPOV的な一人称視点では、「身体を持った客体化した人間」というものは生まれでてこない。この人間としての身体イメージ(そこには主体としてのイメージも含まれる)の元になるイメージがどこからやってくるのか?―それが天秤座(7)の個体意識を構成する意識だと。