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今なら分かる―。

あの大きな景色は意識としての象徴なのだと。木星的な意識の象徴。それは実際の、具体的な場所としてあるのではなく、あくまで「物事を大きな視点で捉える意識・出来事を大きなまとまりで意味づける意識」として存在する。

東京(都会)のような具体的な場所を探すのではなく、自分自身の心の中を探すべきだったのだ。それまで生きてきた10代20代を振り返りながら、そこで得た経験を1つの大きな指針としてまとめるような意味を、自分の中に。

だが、それだけではまだ時間が足りない。30代40代の経験も含めて、ようやく大きなまとまりの視点(意味づけ)を得られる。

自分がこれまでやってきたことすべてを関連づけ、そこに意味を見出し、進むべき目的となるような指針を与える。そういう俯瞰意識こそが、あの電車の窓から見えた大きな景色の正体(場所)だったのだ。

40代終わりになって、ようやく私はあの景色の場所へたどり着けた。ずいぶん時間がかかったが、諦めなくて良かった。

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