木星の意識作用は内包としての一般化・抽象化作用と考えるので、その具体例としては、例えば、理念・信条・思想・哲学といったものとして現れる。これらが上位のカテゴリー概念として現れることによって、その下に個々のものが集まることができる。
そう考えると、なぜ木星の意識が「拡大・発展・拡張」といったキーワードとして現れるのか分かるだろう。帰納的意識として、一般化・抽象化した概念を引き出すには、たくさんの個々の具体物を集めないといけない。
AとBとCとDと…、とたくさん集めていって、それらに共通するものを探し出す。集める数が多ければ多いほど、そこから導き出させる抽象性は高くなる。これが木星の拡大意識(もっともっとの意識)。
◯反転としてのネガティブ性
では、先の記事であげたように、この木星意識が「意識の他者化(意識の順番の反転)」を起こすとどうなるか?
本来は、1つの個々のものを体験し、経験し、そこに隠れる一般性・抽象性を探してから、次の個々のものを体験し、経験し、先のもので得られた一般性・抽象性と照らし合わせながら、より高度な一般性・抽象性を探っていく―という流れになるのが、逆転したものになってしまう。