香月真理子『欲望のゆくえ 子どもを性の対象とする人たち』を紹介するブログを読んでいて、個人や個人のあり方を悪魔化するようなことでは何ひとつ解決しないんだって本から学んだ中身を思い出している。
例えばメディアによってデマを書かれてしまったある性加害者となった人の話では、ある人に惹かれるというのはつまり性的な感覚を含むことが前提とされているものだったり、きっとこんな得体の知れないやつなのだという人物像を作り上げられたものだったりする。
でもそれらはわたしらが持つ偏見やそれに基づく恐れや排除しようとする気持ちよって成り立っているものだとも言えるわたしらの問題でもあって、それは『排除の現象学』にも書かれているような、特定の個人やその人に紐づけられる特徴(ここにも権力が作用しているが)にだけ注目し排除することは“犯罪”そのものから目を背ける行為にしかならないと理解しなければらない。構造を問題としない間違いの原点のようなものがこの偏見や排除にあると思う。
「自分がそう産まれたら治療を受けるはず」とか言い出す奴絶対信じない
そらお前は『そう』産まれてねーんだから何とでも言えるだろ
自分じゃない人間を今世で理解なんて出来るわけねーんだから脳内空想を現実だと思うんじゃねーよ
なんかTwitterで大椿ゆうこ議員が沖縄タイムスの記事を引用して仲井眞弘多元知事を“「無責任」の一言”と批判している。色々右翼のリプとか付きまくってるからそっちでは言及しないけど、それとは別にこの態度はダメすぎる。ヤマトの人間が「無責任」だなんていやお前だろって話だし、仲井眞批判するならそのときの安倍政権の姑息なやり方や、そもそもその前の小泉純一郎の一方的な合意破棄の問題など全部日本政府のやってきたことじゃないか。
沖縄の米軍基地は日本の問題だとか、それはなんか形の上での言い回しなどではなくて、本気でそう考えているのだとすればこんな「無責任」な言い草はないだろう。
やれることからやる。
#ペドフィリア差別に反対します
差別も排除も加害も反対です。
特定の属性を加害と繋げることは差別です。
LGBTQ+に含む/含まないという議論はどちらにせよ"排除していい存在"を作り上げてしまうということ。排除をするためにこの連帯の名があるわけじゃない。
そして当然ながら性暴力を許さない。加害行為と属性を繋げることなく、加害行為を有耶無耶にせず社会が"加害"と受けとめること、"被害"を無いことにせず受けとめること、そこで傷つけられた者たちがケアされることを私は求めています。
属性と加害を結びつけないでください。それは差別です。
あさり/ザ・グレーテスト