フォロー

きのうの岡真理さんの講演、ずっと重要な話が続いていたけれど、岡さんが「〜として」という使い方で日本人という枠組みを持ち出したこと、humanismやhumanityを問題にするようは発話があったこと、についてはわたしはどうしても同意しかねると思ってました。

前者は国家に人間を帰属させてそのことにより一括りの属性が付与されるかのように扱うということで、イスラエル建国から続く「民族浄化」と岡さんが呼んだ一連の暴力はおそらく、そのような欲望と全く無関係ではないから。

後者については、humanismやhumanityに訴えることは結局〈人間の条件〉めぐる問題になり、〈人間の条件〉とは結局、誰が〈人間〉として尊厳を守られるべきで、誰がそうでないかを選別する装置であるから。それは、ホロコーストやイスラエルによる暴力が「人間の皮をかぶった獣」といった話法を持ち出して行われたことを批判する岡さんの意図に反して…

しかし、これらの問題によって岡さんの話の重要性が棄却されるべきではない。けれど、一方で重要性によって問題の指摘が禁止されるべきでもないと思います。しかし、全てを単純化しかねないSNSの速度の中で両方をクリアする話の仕方をわたしはまだ見つけられていないので、「要点」のツリーにこれは書かずにいたのでした…。

ログインして会話に参加
Fedibird

様々な目的に使える、日本の汎用マストドンサーバーです。安定した利用環境と、多数の独自機能を提供しています。