刀ステ天伝視聴中。
「歴史の諸説」と言えばよしながふみの『大奥』の終盤の「女将軍の歴史」の修正が凄かったなぁと。あれ史学を学んだ人間は「ヒエッ」ってなると思うんですがどうでしょうか。
家督を継ぐ、国政に関わる女性に男性名を名乗らせていたことで綺麗にあの歴史は封じられるのだけど、考えてみたら史学って結局文字で残る史料から歴史を叙述するので、自ずとそこが限界でもあり『大奥』で行われた歴史修正はその点を見事に突いててヤベェってなったんだよね。

仏教や神道の思想は、結局文字を読み書きできる知識層がそれを積み上げてきてるけど、近世まで識字層が日本の人口の何割あるのかと思えばじゃあその思想って果たして日本人の思想の基礎としてどの程度の存在だったのかと。そんなことをここ数年ずっと考えている。