水晶公を解釈しようとしたとき、サブテキストのひとつに据えたのがラビンナード・タゴールの『ギタンジャリ』だった。
38番目のもいい。
あなたがほしい。あなただけがほしい。──こんな願いを いつまでも 心に繰り返すことを許してください。昼となく夜となく わたしの心をかきみだす もろもろの欲望は その髄までも偽りで虚しい。
光への希求(ねがい)を 夜が闇の中に秘めているように、私の意識の奥深くに こんな叫びが響いている──あなたがほしい。あなただけがほしい。と。
嵐が 力の限り 静けさに挑みかかりながら、なおも 静けさの中に究極の安らぎを求めるように、わたしもまた あなたの愛に抗いつつ なお このように叫び続ける──あなたがほしい、あなただけがほしい、と。
こっちは I want thee, only thee だからより切実かも。