北原モコットゥナㇱ教授
“やっと、小・中学校の教科書の中でアイヌについての記載が増えてきたと実感しています。しかし、それは主に伝統や文化についてなんですよね。
 次はしっかりアイヌの近現代史、つまり差別や偏見にさらされてきた歴史についても語られなければいけないと思っていました。そんなときに、フェミニズムやセクシュアルマイノリティ、在日コリアンについての研究がとても参考になりました。”
これは後でしっかり読まねば❗️

→「アイヌに会ったことない」それって本当?『ゴールデンカムイ』を観る前に知るべきアイヌへの差別の歴史

crea.bunshun.jp/articles/-/464

後編。
“特権は「ある社会集団に属することで自動的に付与される優位性」と定義され、性別、性的指向、社会階層、障がいの有無などの属性において、マジョリティ側にいる人に自動的に付与されます。例えば、日本に住んでいて人種差別を受けることがない、政府を批判しても「日本から出て行け」と言われなくて済む、なども特権の一例です。
 アメリカで平等を研究している人々が作成したリストでは、男性は運転の上手い下手で「男だから」と言われないのも特権だと示されています(女性は運転が苦手だと「女だから」と言われてしまう。見方を変えれば、女性はこうしたことで否定的に評価されたり自信を失ったり、行動を制限されたりしている)。”

→「立場の弱い少数者を助けなきゃ」アイヌへの差別から考える、よくある“カン違い”〈金カムで議論も〉
crea.bunshun.jp/articles/-/464

“ーーたしかにフェミニズムに対して、最近「男性学」にもスポットが当たっているのはその流れの一つなのかもしれません。ただ、「マジョリティの生きづらさ」に注目が集まりすぎて「みんな苦しい」「むしろマイノリティは優遇されている」と感じて、よりマイノリティを攻撃している場面を見かける機会も増えました。

 女性専用車両に腹を立てている人などもそうですよね。なぜ、その車両を作らなければいけなかったのかということに目が向かなくて、俺は今不快だぞということに向かってしまう。沖縄も同じ状況にあります。日本中不況で苦しいのに、なんであいつらだけわがままを言っているんだ、国を守らなきゃいけないというのに基地がないと困るだろと非難の声が向かってしまう。

ーー本当は権力側など、一番強い人達に目を向けなければいけないのに、よりか弱い方に攻撃の矛先が向かっているのが現状です。

 マジョリティ側は、自分の不満がどこにあるのかに直接目が向いていない。将来の不安、プレッシャーに対して苛立ちを感じているんだろうけど、その根本の原因が社会や制度や慣習などにあることに気づけないと、なんか幸せそうに見える人たちに目が向いてしまう。”

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