#ダブルケア
“支援が進まない「壁」と指摘されているのが縦割り行政の弊害だ。育児と介護の福祉サービスが別々に考えられているため、双方の課題を複合的に解決する視点が欠け、窓口も分かれている。ダブルケアに悩む人たちが相談しようとしてもたらい回しにされ、結果的に孤立感を深める要因にもなっているという。
ダブルケアの問題に詳しい国民民主党の伊藤孝恵参院議員は「こども家庭庁の創設で育児部門が厚労省から切り離され、新たな縦割りが生まれてしまった」と訴える。
武蔵野大の渡辺浩文教授(社会福祉学)は「ダブルケアは貧困や孤立、介護離職、ジェンダー格差を含めて現代社会のさまざまな課題も内包している。横断的な体制で複合的な課題を整理し、きめ細かい支援を届ける必要がある」と話す。”
→ ダブルケアは「現代日本の縮図」 立ちはだかる縦割り行政
https://mainichi.jp/articles/20240119/k00/00m/040/355000c