“育児と介護に追われて時間を失い、経済的に苦しいにもかかわらずパートにしか就けない人が少なくありません。育児のために会社を辞めてパートに変えたら、「もうパートなんだから」と言われて親の介護を引き受けることになった人もいる。非正規の多さは、「ダブルケア労働」がひとりに集中していることや生活困窮と密接に関連しています。

 ――重い負担が女性に偏っていることも明らかになっています。

 ◆労働時間の長さや育児休暇が取りづらい職場の雰囲気、あるいは「育児や介護を主に担うのは女性」という考え方が男性をダブルケアの現場から遠ざけています。男性の責任というよりも、男性がケアに関わりにくい社会制度を問い直す必要があります”

→「38人に1人」の衝撃 ダブルケアの名づけ親はどう見る? | 毎日新聞

mainichi.jp/articles/20240119/


“支援が進まない「壁」と指摘されているのが縦割り行政の弊害だ。育児と介護の福祉サービスが別々に考えられているため、双方の課題を複合的に解決する視点が欠け、窓口も分かれている。ダブルケアに悩む人たちが相談しようとしてもたらい回しにされ、結果的に孤立感を深める要因にもなっているという。

 ダブルケアの問題に詳しい国民民主党の伊藤孝恵参院議員は「こども家庭庁の創設で育児部門が厚労省から切り離され、新たな縦割りが生まれてしまった」と訴える。

 武蔵野大の渡辺浩文教授(社会福祉学)は「ダブルケアは貧困や孤立、介護離職、ジェンダー格差を含めて現代社会のさまざまな課題も内包している。横断的な体制で複合的な課題を整理し、きめ細かい支援を届ける必要がある」と話す。”

→ ダブルケアは「現代日本の縮図」 立ちはだかる縦割り行政
mainichi.jp/articles/20240119/

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