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半分ちょっと読み進めた
山内明美『痛みの〈東北〉論――記憶が歴史に変わるとき』
がとてもよくて、そういえば、と思った。
東日本大震災からまもなくの2011年5月、6月に出版されて私が読んだもの(下の写真)って本当に外側からの本だったなと思い出したのだ。
ひっぱりだしてみたら執筆陣がほぼ男であることにもきづいた。女の視点や言葉はこんなあからさまに求められていないのか。変な日本語だが。
山内明美さんは『こども東北学』(よりみちパン!セ)で知られているかもしれない。
今回の本は一冊の本というよりこれまでの書き物のまとめという感じらしくリフレインも多いしテーマも一見バラバラ。でも読み進めていけばすべて響きあって通じ合っていることも知る。最初は「あれ?私ここさっきも読んだ?」と思ったり不思議な気持ちになった。構成が少し変わった本なのかなと思ったりもしたが読みながら何度も津波がすべてを押し流していく映像を思い出しながらそこから再びなにかを立ち上げようとするプロセスはこういうものなのかもしれず、あえて、というわけでもなく、ただこういう形になった、ということなのかもしれないと思いなおした。seidosha.co.jp/book/index.php?

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