私はこれはJPSの会員のあり方を問うものと捉えている。ここ数年、JPAでテーマに上がるようになった「週一回の精神分析的心理療法」という頻度をめぐる問題についても同様である。
JPAの中にはJPSの存在をほとんど認識していない人も多い。一方、JPSの会員や候補生たちはおそらく全員がJPAに属しているにもかかわらずJPAにおいてJPSとしてのアイデンティティを明確にした議論を展開する人はほとんどいなかった。JPSの会員はJPAにおいては大方のJPAのあり方に合わせ、JPSでは厳しい基準に充実であるという二重性をこなしているわけである。これは確かにダブルスタンダードではないが、アイデンティティの問題として考えた場合にどうだろうか、ということを考えながら文章を捻り出している。捻り出すたびに頭痛も襲ってくるのが辛い。