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『関心領域』の登場人物の 

ヘートヴィヒのお母さん、近所だったかの知り合いが革命家だったか思想家だったかで(台詞も内容もあやふや)あぁ怖いみたいなこと話して、あの家のカーテン欲しかったけど他の人に取られてしまったと世間話で話す場面、もうそういう感覚でそういうものだと思ってるからなんだな。そんな彼女でさえも隣から響く銃声や悲鳴や夜も絶えない煙を見るのは耐えられなかったのが印象的だった。ヘートヴィヒはこんな世の中で「楽園」を築いたのだから手放したくない(それが収容所の隣からだとしても)て上手く言葉に出来ないけど割り切りがあったのかな。酷いことが行われていると分かりながら恩恵を受けることを受け入れている。あの銃声や悲鳴を環境音位まで割り切って聞いていたのかなそこは分からない。お手伝いさんへの最後ら辺の言葉もそういう価値観や常識が馴染んでしまったのかな。彼女が望む望まないに関わらず。あそこもしんどかった。

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8月『モンキー·マン』上映嬉しい~ ほんとに上映してももっと先だと思ってたから尚更よ…

あと『関心領域』観てて(映画の作りの話) 

冒頭タイトルの後に段々と真っ暗になって音楽だけ流れるのが予想より長くて「これはもしかして映像トラブル…?」とほんの少し心配でそわついてしまったの今思うと恥ずかしかった…。映画自体が見えている「外」の音について考えるものだったからそういうものだとすぐに察せられなかった

淡々とした映像で時々画面が真っ赤になったり「現在」が出てくるのとかすごいなあと思いつつそれ以上上手く考えがまとまらなかった。現在の遺品の数と写真は思ってた以上に気持ちが沈んだ

なんというか、そこで何が起きてるか詳しく知らないであろう子供達であってもその価値観から逃れられないんだな、それはそうか、て思った。悲しいというかそうなんだろうなあていう納得みたいなのがあった。

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上手く文章に出来ない…。その時の「当たり前」や「常識」みたいなのが結構あっさりと(じわじわなのかもだけど)それが非人道的や倫理的に駄目なことであっても受け入れてしまうんだな。分かってはいたけどそこはやっぱりどうしても怖かった。自分もそこにいたらそうなってしまうんだろうなあ、と思えて落ち込んだ。自分の価値観に自信がないので周りの言う事そのまま信じてしまうから。
というのも監督がそのような意図で作ったみたいなことを事前に聞いてたからそう感じた、みたいなのもかなりあると思う。でも監督のそういうインタビューやアカデミーでの言葉で観ようと思ったのもあるからそこはもうほんとどうしようもない

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『関心領域』観てきた。人は慣れる生き物で自分と異なる他人をそうしてもいいものだと周りが決めれば結構簡単にそういう振る舞いをしてしまうんだなというのを改めて感じた。

馬場のぼる展で素敵だーってなった絵画が『ねこのせかい』という本の表紙なのを知ったので本屋さんで取り寄せお願いしてきた。11ぴきのねこの二作目も一緒に取り寄せした楽しみ

グッズも売っててどれもかわいい~とはなるもいやこれ買っても使わないでしょ落ち着きなさいと別の自分が囁くので留まれたけどあほうどりが描かれてるクリアファイルと好きなイラストのポストカードは買っちゃった。全然自制出来てない。マラソンのイラストのポストカードなんてあったら買ってしまう(書き込みの膨大さと人物達それぞれ物語があるのがほんとすごい)

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馬場のぼる展を観てきた。作者のいくつかの絵本がリトグラフという方法で作られててその解説と実物を拝見したけど、この過程で色を指定したり完成した絵を想像できるのすごいなあ…となってた。絵本や漫画から絵画まであって、アクリル絵画の柔らかい色合いがとても素敵だった。水彩の滲みや透明さもよかった。スケッチもいくつか展示されてたけどそれが当然なのだろうけどめちゃくちゃ上手くて(猫のスケッチの少ない線で的確に形作られてるものだったり、軒下のスケッチの緻密さとか)だからこそ漫画や絵本での少ない線で魅力的で洗練された描く描けるんだなあと思った。
なんて言いながら作品自体は11ぴきのねこの一と二を読んだかな位と絵の本をぱらぱら見た程だったので、きちんと絵本も見たり読んだり出来て楽しかった。11ぴきのねこは二作目が好きかな。あほうどりがとてもかわいい。
アクリル絵でとても素敵だーってなったやつがあってそれを特にまじまじ見てしまった。タイトルもおかしくてかわいかったな…ねこと植物のやつ…(もう忘れてるけど)

戦争映画なので日本軍の加害の場面も出てくるので気落ちはしたけどでもそういうの普通に描いてくれてよかったなとも同時に思った。戦争映画前より観ると落ち込むから観ない方がいい気もするし映画という媒体を通してやっぱり戦争は嫌だと感じる位しても良いのではとも思ったりして頭がぐるぐるしてる

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あとちらっと他の方の感想読んだとおり、日本語にも字幕をつけてほしい…とは思ったな。何となく分かっても細かい部分が聞き取れない所がいくつかあったので

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『無名』昨日観てきた。スパイてあそこまでして自分の立場を隠さないとやれないのかと思った(感想…?)時系列を敢えて変えてるのが上手くいっているかはよく分からなかったけど個人的には好きでした。ただ最後の最後の本編場面はそこまでいれなくても…とも思う。空白を楽しむ作品ではないんだなと思った。
トニー・レオンの眉を下げながら困ったように笑う仕草や、愛しい人を見つめる表情にやっぱりどうしても素敵だなあと感じた。衣装替えも沢山で色んな表情もアクションも見れてそこは楽しかった

観た直後の気持ちをまとめたのでフォロワーさんの異人たちの感想を見ることができる……ふぁぼしまくりで本当にすみません…

かくしとりでの六の太陽のようににかって笑う姿に撃ち抜かれたこと思い出したしあれは誰であっても惚れてしまうと思う 

雪姫と秋月の娘さんでローマの休日してほしいて過去の呟きにうんうん頷く夜

『異人たちとの夏』もその後に初見ぶりに観まして、初見の後半のホラー演出におどろいた記憶だけすっぽり抜けてて(というより昔亡くなった両親に会う以外のあらずじを忘れてた)
英雄と桂があっという間に互いに相手を好きになることによく理解出来てなかったのだけど異人たちを経てから見て桂の孤独な気持ちや誰かと一緒に居たい気持ちは切実で私が他人の痛みに鈍感だったんだなと感じたりした

『異人たち』続き。ハリーとアダムのこと 

ハリーの家族と自分を語る場面、落ち着いてて慣れたもののように話してたけど全然そうではなかったのだよね。見てるこちらはその時の気持ちを想像して泣いたけれど、私が想像する以上の悲しみだったことを思う。孤独で愛されたくてアダムの部屋を訪れたけれど、彼があまりに不安定で孤独であるから寄り添ってくれた優しさを思って切なくて泣いてる。でも最後にアダムはハリーの孤独に寄り添って、お互いに必要な優しさを相手にしてくれてて、上手く言えないのだけど二人はお互いに平等なのだなと感じた。
何であんな突然の出会いで、前から唯一の住人だから気になってたのかな、とは言えあんなに好き好きな態度なんだと最初不思議だったけど、彼の願望故もあったのかな。だからこそしんどくて、どうしてなんだて気持ちも捨てきれない。人は孤独と後悔を抱えながら生きていくしかないのだろうなという納得。それでも一緒にいたい、その人を大事にしたいという意思の話なのかなと思いました。
ハリー、アダムの部屋に訪れて断られた後だったらどうしよう、となり苦しくて、ただなんか『異人たちとの夏』観た後だと確信が持てて泣いてる。後悔と孤独のお話。ああしていれば、こうしていればと思う日々。「足りることなんてない」と分かりながら。それでも辛いよ

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『異人たち』もう少し考えたかったけれどまとまらなかったので今の時点での感想です 

母親がアダムがゲイであることを聞いて徐々に表情が強張り、ある瞬間に拒絶したことが分かるあの瞬間が苦しくて、見ててつらかった。最期までには理解を示そうとしていたけど、多分心の底からは変化は出来なかったのだと個人的には感じてる。それくらい彼女が生きてた時代の偏見は今より深刻だったろうしそれを覆すことは難しいのだと思えた。でも、それでも、アダムの幸せを願う気持ちもあるから。だから最後にはあのように話せたのかなと思った。意思が勝ったというより共にある感じ。「お前はどうしたい?」て父親の言葉のとおり、意志の話でもあるから。
父親の物分りが良さそうにしていて実はそうでもない(と自分は感じた)ところもリアルだった。父親が、「同級生ならいじめてた」と話す位なのだから偏見を無くすことの難しさを感じる。あとこういうことさらっと(言う本人はさらっとは言ってなかったろうけれど)言えること、それを言われたアダムのそうだろうという納得や諦めや悲しさを思うとつらかった。でも自分の過去の行動を謝れて、いいよと言ってもらえた父親はよかったね…というよかったと個人的に少し冷静に見ている自分もいる(父という物語に存在する人にすごくしんどくなる人間なので)。

ついったーのみふねさん出演映画呟きまとめ本、思ってたよりあまり呟いてなかったのと、よいどれとかくしとりでは自分のこうだったらいいなーっっの呟き多めで我ながらふふふとなったし少し元気出た。

『異人たち』 

最後の場面を何度も思い出してる。またアダムは孤独になってしまったのだけどでも孤独ではないんだ。この後に独りになるけれど多分大丈夫なんだ。切ないしどうしてなんだと涙が出るけどそういう希望が持てる最後だった。でも、それだからこそハリーの孤独を思うと泣けてしまう。大きなわんこ…

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