グラディエーターⅡ昨日観ました ねたばれ含みます 

冒頭の油絵のようなアニメーションがめちゃくちゃ格好よくてもうここだけで満足してるところあった。前作が「歴史」でもあることを画で表現してて魅入ってた。かっけー…。
実はルシアスがルッシラとマキシマスの息子であると事前に知ってしまったので(ねたばれが予測される場所を見た自分がわるいので)何でルシアスがヌミディアで暮らすことになったのかが気になってたのと、前作のリフレインが多くて、前半は確認するみたいに見てしまってた…。前作の展開に寄せているのが続編であると感じることにもなったけど、ああ続編はそういうことにするのか、と確認みたいになったところもあって…多分前作にものすごく思い入れがないからなのだろうな。ルシアスとマルクスはマキシマスの役割を二つに分けた感じだなとかそんなことばかり考えてしまい…役者達はみんなそれぞれめちゃくちゃはまってて格好よかった
ただ後半のマクリヌスがほんとにめちゃくちゃよくてここから目が離せなかった。こえー!と心の中で叫びながら見てた。彼が元奴隷であり剣闘士であるから、「強者は弱者を制圧する」ことに疑問がなくて、そういう人が上に立つことの恐怖がすごかった。個人的にはここに現実と地続きに感じで途方に暮れる気持ちにもなった。

グラディエーターⅡ昨日観ました。ねたばれ含みます 

続編だから仕方ないとはいえ前作からローマに希望は訪れることはなかったのかな一時でさえ?と感じでかなしくなったのと、ルシアスの信頼する人、もし会ってたらされたかもしれない人みんな死んでしまって。ルシアスはそうぜざるを得なかったとはいえ祖父や親の願いを叶えようと突然そうなってしまったことに気の毒とも感じでしまった。前作は残された者たちで希望を見つけようと話し、マキシマスの魂は家族の元に帰ったけど、ルシアスは誰も居なくなった闘技場で「お言葉を下さい、父上」と居ない父親の言葉を求める。若者の、これからどうしていけばいいのか分からない迷いを感じる最後なのが現在の映画の感じがした。ラヴィのように信頼できる人にこれから一人でも多く出会えたらいいね…

グラディエーターⅡ昨日観ました。ねたばれ含みます 

画は前作がとても壮大に映って、歴史の一部を見ているような気になる時もあったのに今作はそこがあまり…。明かりの問題なのかな…ドラマ見てるのかなと思える場面がいくつかあって前作より派手な場面もあったはずなのにそこはあまり感じなかった。ただ80代の監督の作品だと思うとそこはほんとにすごいよ…こんな力強い作品作れるなんて…という気持ちと何でこうなったんだろという疑問とが同時に。
あとルッシラの立ち位置がほぼ母になったのが息子がいるからとはいえこうなんか…少しさびしいなとも感じてしまったのは特に強い個人の感想です

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グラディエーターⅡ昨日観ました。ねたばれ含みます 

マクリヌスは元奴隷で剣闘士で国と民に復讐をしたかったのだから復讐譚として鮮やかで、だからこそ国の方向を決める人の原動力が「怒り」なことに納得しつつ恐怖を感じた。
マクリヌスのにこにこしてるのに次の瞬間には目が笑ってないみたいな全然次が読めない雰囲気めちゃくちゃよくてこわくて最高だった…

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