「オッペンハイマー」観てきた。
冒頭の展開がダイジェストのように進むので最初あまり乗れず、このままだと気持ちが置いてけぼり食らうのでは…は心配になったがそのテンポに慣れたのか途中から引き込まれるように観てた。長いのだけど三時間て聞くとそんなだったか?て位あっという間に感じた。会話劇や膨大な情報の処理で頭が一杯だったからだけではない引き込まれる感じがして…複雑な気持もあるけど、やっぱり面白かったのかもしれない。
自分が作っているものが「破壊するもの」そこにあるものを壊すことを知りながらも探求した知識を形にする欲もあるのは科学者であるならそうなってしまうんだろうなあ。人間をそこまで信用もしてないけど、「そこまではしないだろう」みたいな考えもあったんだろうな。多分彼が思ってる以上に世界は冷たくて、国単位で考えてて、そこに至るまで考えが及ばなかったのを責められないけど、核を作ったことに対する(それを使ったことを決めたのは自分ではないという事実はあれ)良心の呵責と、自分の作ったものがもたらした結果から目を背ける彼に、責めたくはないけれど被害者面もしてほしくない…みたいな気持ちです今見た直後は。「自分のやり遂げたことの評価を後にされる。だけとそれは貴方のためではなく周りのため」て言葉も印象に残った人間て勝手だな
「オッペンハイマー」感想続き
オッペンハイマーとグローブスの初対面の会話劇であれちょっとおもしろいかも、となってしまったのもあってか、この二人の利害関係の上に成り立つ、でもそれだけでもない妙な親しみというか、そういう微妙な関係が好きだったな。本編で一番ぐっときた二人かもしれない。何となくインセプションのコブとサイトーの関係と似た雰囲気を感じてね…