300年くらい前の写本がデジタル化のための撮影から帰ってきて、中性紙に包まった上から識別のための番号とかタイトルとか元の保管場所のメモだらけになってるの、それで撮影されたデータはインターネットでアクセスできるデータベースで公開されてるの、これ書き写した人にも見せてあげたい。
写した人のみならず朱書き入れた人とか借りて読んだ人とか譲り受けた人とか、紙摺った人とか墨作った人とか筆作った人とか綴じた人とか関わった人全員に見せてあげたい。
いいぞもっとやれって云うか、からくりで写し取るなどけしからんって云うか、勝手に拡散してんじゃねえって怒られるか、こより切れちまってるじゃねーかって心配されるか、虫食ってるって悲鳴上げられるか…