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Severance: 仕事に没頭して生活と密着/吸着/侵食していった経験があるほど、職務中のことを何も覚えていないという発想が気になるだろう。自発的にそのシステムに組み込まれていったにもかかわらず初めから強烈に抵抗する新人と唐突な退職者の出現によって謎は牽引されていくが、同時に美しくて何もないオフィスで展開されるコメディでもある。この部分が好きだった。最近だとアンドーで描写される「仕事」の書き割り感にそこが重要な物語ではないのはわかっているけどいやそんなの全部機械でできるでしょって常に小さいストレスを感じてたので、この会社で繰り広げられるブルシットジョブのあれこれ、会社提供のミニイベントの下らなさ、初老の男性2人の恋、上層部に反抗する時の一体感、全部よかった。それら全ての上に傲岸な企業の思想が覆い被さっている。その歴史に心酔していたあの人がlet’s burn this place into groundって言う時の高揚はかなりあった。面白ポイントとしては過去の部門間襲撃の噂が恐ろしい絵画になってるのと、義弟の本のことは本当にうけた。社の遠大な企みをニシン的に使って個人的な謎解きを畳み掛ける最終話もとても好き。早く続きがみたい。

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