#中井英夫 さんの「虚無への供物」読み終わりました!以下ネタバレ
面白かったです!
いや〜これはすごい作品ですね
Wikipediaに「アンチミステリの傑作」と書かれていましたが、まさにそうですね。
4つの殺人事件のうち、犯人が実際に手を下したのは1つのみで、あと3つは無関係
さらに作中の素人探偵たちが披露した推理は全部真相とは無関係で、思わせぶりな雰囲気をずっと漂わせていながら、実は壮大な仕掛けも何もないという、
「あー、そういう意味でのアンチミステリなのね〜」と
思ったところで、まさか最後にあんな方向からミステリを否定されるとは!
「奇書」って感じはあまりしませんでしたが、このラストの展開が「奇書」たる所以なんですかね〜
60年前の作品なのですが、そんな昔からこんなトリッキーなものがあったとはとても驚きました。
「三大奇書」のほかの2作は「まさに奇書!」という感じらしいので、すぐには勇気が出ないですが、いつか読んでみたいです!