昨日のオマケのオマケ
ドンッ、そんな効果音が流れそうな大きなおにぎりに、ちびロックマンはぱちくりと瞬いた。これでも先程まで見ていたあんぱんが顔だというヒーローの話が全て吹っ飛んだぐらいに驚いている。
「ナナリー、君ね……」
「爆弾おにぎりよ」
「ロシアンルーレットじゃないだろうね?」
「ちゃんと美味しく食べれるわよっ」
爆弾。食べたら爆発するおにぎりなのか?だから黒いのか?美味しく食べれると言ってるので、そんなことはないだろうが。ちびロックマンは意を決して爆弾おにぎりにかぶりつき、もぐもぐする。
「ぽる」
「そこはおかかだね」
そこ?と思いつつ、またかぶりつく。「鮭だね」「昆布」「梅干し」「高菜」、色々な物が入って大きいらしい。
「よくここまで具材あったね」
「この間ご近所さんに漬物をいっぱいもらったの」
「ぽぽる」
「そういえば海苔は教えてなかったか。持ってく?」
おにぎりが黒くなってるのは海苔を巻いてるからだった。美味しかったので、ちびロックマンは遠慮なく頷き、かぶりつく。
「!」
「ナナリー、何でわさび漬けを入れたの?」
「えっ、間違えた!?それはアンタに……イダダッ!」
アルウェスは最愛の妻の頭を掴みながら、咽せるちびロックマンにお茶を差し出して、その背中をさするのだった。