スーパー主夫と見かけて浮かんだちび6小ネタ
「え?作るの?」
誰が用意したのかエプロンをしてちびロックマンが頷く。
「……大丈夫なの?」
今日のハーレは忙しく料理をする気力が残ってないが、小さいロックマンに料理を頼もうなどと思うわけもなく。しかしちびロックマンは大丈夫と頷き、魔導具で飛んでナナリーの肩を押してソファーに座らせる。そして、キッチンへと飛んでいく。
(名前を呼ばれたら行けばいいか)
安心はしてないけれど、とりあえず読書をすることにした。
ガゴガゴッブシャー ドンドンドンッグサッ ゴゴゴゴッボッボッ
本当に料理をしているのだろうか、キッチンもちびロックマンも無事なのだろうか。そんな不安を煽る音がしているが、ナナリーは怖くて振り向けずにいる。謎の音はしばらく続いた。
「ななりー」
呼ばれたので慌てて行くと、テーブルには兎鳥のソテーにサラダが添えてあり、カップにはスープが湯気を立てている。見た目は普通の料理で美味しそうだ。料理の向こうで目をキラキラさせて、召し上がれと腕を広げるちびロックマン。恐る恐る一つ口に運んだ。
「……おいしい」
顔を綻ばせるナナリーに、ちびロックマンは嬉しそうに体を揺らした。