『キャラクターからつくる物語創作再入門』を読みました。1
「キャラクターアーク」の理解のために読んだので、キャラクターアーク、プロット、構成それぞれの違いに気をつけて読みましたが、本書単独で整理するのは難しそう、という印象です。キャラクターアークと言いつつ、ほとんど三幕構成に沿って説明されるのも大変で、同著者の『ストラクチャーから書く小説再入門』を先に読むべきかもしれません。それでも腑分けは労力がいる。
以下、おれの理解をメモします。
プロット:「構成」を含むもっと広い概念で、構成よりもマクロの意味もミクロの意味も含む
(三幕)構成:ストーリー中で起きるイベントの性質とその提示順
キャラクターアーク:ストーリー中で登場人物がたどる軌跡=経験するイベントの構成
なので、構成はプロットに含まれるし、キャラクターアークは構成に含まれる。究極的にはどれもプロットであると言える。
ここで、構成から「キャラクターアーク」をわざわざ切り出す必要があるとすると、(三幕)構成にはいわば「色がない」からでしょう。