どういう逆鱗なのかをたとえば一つ紹介するために、最近読んだ本から引用します。
“プラトンの時代から、直立姿勢は、人間を動物から隔てる特徴として見なされてきた。人間のからだは天に向かって伸びていると語られたが、これは、不滅の精神が人間を天使と繋いでくれるからだ。六世紀には、セビリアの聖イシドロスが、このように述べてそうした考えを繰り返した――「人間は、神を探し求めるためにまっすぐに立ち、天を仰ぎ見る。からだをかがめ、みずからの腹を見るように自然が創りあげた獣たちのように、地を見るのではなくしてだ」。”
“猿のような姿勢は、十七世紀からずっと、有色人種、とりわけアフリカ出身の人びとを非人間化する数多くの特徴の一つだった。前かがみになった背、丸まった肩、そしてぶら下がった腕が、長いあいだ有色人種の人びとを猿、あるいは類人猿に似せて描く人種主義的マンガおよび挿絵に用いられてきたのは事実であり、さらにはそれを超えて、無数の歴史的テクストは、姿勢と文明のあいだの相関関係を取り上げさえした――姿勢と人間性との関係ではないとはいえども。”
どちらも『荷を引く獣たち:動物の解放と障害者の解放』からのです。おれからは以上です。
QT: https://fedibird.com/@abe_dragonslay/111934733285446751 [参照]