『The Cosmic Wheel Sisterhood』をクリアしました。
お、おもしろい……。
現代魔女SFで、宇宙で、シスターフッドだ! そのうえ、思いがけないほど直球にポリティカルで嬉しくなり、ゲームとしての/語りとしての完成度も傑出しており……。いやあ、唸りました。キッチンカーでピザ作るとこでもう泣いちゃった!(さすがに早くないか?)
とりわけ急所に入ったパートのひとつは、フォルトゥーナの力が過去にも及ぶくだりでした。「善き過去」を作るところの一連のやりとり、涙なくしてはプレイできず。なぜならそれは、彼女のべらぼうに思える「現実改変」能力が、しかしわれわれと、われわれの持つ力と――彼女がかつて有限生命体であったのと同じように――地続きであることの証左だと思えたからです。つまりはそれって、過去と未来を想像する力に、ほかならないじゃないですか。そんな理解を、こんな形で、手触りで、手渡されたら、呆然と立ち尽くすしかなかったですよ。
これは、物語についての物語で、ゲームについてのゲームで、なによりも、想像力についての想像力なんですね。
大傑作でした。