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『THE FIRST WORLD EMPIRE Portugal, War and Military Revolution』読んだ。
近世ポルトガル軍事史の話だが、ポルトガルがヨーロッパ内の戦争に比較的加わっていなかったこともあってヨーロッパ外の話が多くかなり新鮮だった。あとLorraine Whiteが書いてたのも嬉しい驚きだった。
内容は砲兵技術者の人間関係から東南アジアの現地民の手による要塞まで幅広く、特にポルトガルのアフリカ侵攻を取り上げたMiguel Geraldes Rodrigues『The Portuguese conquest of Angola in the sixteenth and seventeenth centuries (1575–1641): a military revolution in West Central Africa?』はめちゃくちゃ良かった。騎兵が存在できない環境で散兵として戦う弓兵がめちゃくちゃ強いの異世界転生みてえだみたいな雑感想が浮かんできた。
軍事史研究が国際化に進むことは良いことだと確信させる内容で、もっとヨーロッパ外に特化した本が読みたくなる。

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