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数年前のインタビューで、シャイ・マエストロがイスラエルの徴兵制について聞かれた時、煙に巻くような回答をしていたのを思い出した。
今読むと初読時とは全然違う感想を抱く。つまりイスラエルにおいてミュージシャンは、ベトナム戦争時代のアメリカ兵に対して慰安を提供するミュージシャンと同じ役割を期待されているのではないかと
arban-mag.com/article/26306?am

「“従軍しない”という選択肢

──あなたをはじめ、多くの有能なジャズ・ミュージシャンを輩出しているイスラエルの教育システムに興味があります。

一般的なイスラエルの教育は、(小・中学校を経て)高校を出たら、まず軍に行き、それから大学という流れ。僕が卒業したテルマ・イェリン国立芸術教育学校は高校に当たる。自分はそこを出てから、軍には行かずに、大学にも行かずにミュージシャンとしての活動を始めた。

──つまり、ミュージシャンになることで、軍に行かないという選択もできるのですか?

そういうことでもない。僕が軍に行かなかったことについては、複雑で長い経緯があって、簡単には説明できない。最終的には、軍の人に握手されて「イスラエルのステージで演奏するときに会いましょう」と言ってもらえた。という状況になっただけで、本来であれば、軍には行かなければならない。ただ、自分はたまたま行かない選択をすることになった、ということだ。

“軍に行かない”という事例は他にもさまざまあって、たとえば、宗教に強く関わっている者もその対象になる場合がある。また、個々で“行かないようにする方法”を見つける者もいるだろう。ただし、「行く」とか「行かない」とか、「行かなくていい」なんて、本来はそんな選択肢などない。」

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