風呂の中で筒井康隆編「異形の白昼」収録の結城昌治「孤独なカラス」を読んだ。5歳の時父親が自殺した少年は母親とも他の子供とも禄に話さず、ずっと一人でぶつくさぶつくさ。ポケットにはいつも青大将やトカゲをたくさん入れていて、機嫌がいい時は他の子供の前でトカゲを飲んで見せたりする。トカゲの鳴き真似が得意。父親の声が聞こえる。「人間はもともとヘビだったのさ。人間のお腹の中には沢山の蛇が詰まっているのさ」と。
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