そうして先回り的に塗り固められてしまった「恐怖すべき未来」を振り払うところから、ありとあらゆる話を始めなければならない人たちの気持ちが分かるか。
この国のフェミニズムは、00年代にこの「恐怖すべき未来」を用いたジェンダー・バックラッシュを経験し、とりわけアカデミアはぼろぼろになった。
にもかかわらず、20年前にフェミニズムをずたずたにした「恐怖すべき未来」によるバックラッシュを、そっくりそのままトランスジェンダーやLGBTQの政治に対して適用しているフェミニストがいる。アカデミアにも多くいる。恥ずべきことだ。学者業をやっている限り、そうした学者フェミニストによる悪行をわたしは許さないし、いつか絶対に学術の世界でけじめをつけさせる。
起床。眠い。頑張れ自分。金曜日だ。最終営業日だ。
現政権の政治のありかたに批判的な「リベラル」寄りとされる立場の人たちでも、SNSだと「これ1つを認めたらこんなに悲惨な未来がきてしまう」式の、よくいえば慎重に未来を見据えて、しかし悪く言えば針小棒大な表現によって「恐怖すべき未来」を派手に示すことで、意見の拡散を試みている人たちは少なくない。
その結果、たとえその因果関係が十分な合理性とともに提示されていないとしても、そうした「恐怖すべき未来」への恐怖へと、積極的に自分の身を投じる人も多くいる。味方が増えるならそれでいいのだろう。
しかし、そうした「恐怖すべき未来」を用いた政治扇動は、マイノリティの権利を剥奪し、差別を温存・強化するためにも簡単に使われてしまう。
移民を少しでも受け入れると治安が悪くなるとか、女性がレイプされるとか(飼い猫が食べられるとか)、トランスジェンダーの権利を少しでも認めると性犯罪が増えるとか。
そこに合理的な因果関係なんて存在しない。リベラルも保守も関係ない。針小棒大な表現によって「恐怖すべき未来」へのビジョンを無理やり共有させ、情動の渦に巻き込むようなSNSの政治は、政治的な左右を問わず、やるべきではない。
・夫婦別姓を選べる人がいたところで、あなたが困るわけじゃないでしょう?
・同性同士で婚姻できるようになったところで、あなたが困るわけじゃないでしょう?
・生殖能力を失わせる手術を経ることなしにトランスジェンダーの人が戸籍上の性別を書き換えられるようにしたところで、あなたが困るわけじゃないでしょう?
それでも、 「いいや、こんな問題が発生する!」って一生懸命に「問題」を考え出して反対の立場にこだわる人たちが後を絶たない。
夫婦の姓が違うと家族のきずなが壊れるとか、同性婚を認めると少子化になるとか、トランスジェンダーから生殖能力を奪わないと女子トイレの危険が増すとか、まったく関係のないことを無理やり結び付けて、今の社会で不利益や困難を経験している人たちの状況を固定化しようとする。マジョリティの傲慢さ。
退勤。定時退勤ならず。しかし一昨日昨日より1時間早いのはまだ救い。
意地でもハリス優位を認めたくないNHK。
アメリカ大統領選挙 ハリス副大統領 トランプ前大統領 テレビ討論会 複数の米メディア「トランプ氏防戦」 | NHK | アメリカ大統領選 https://www3.nhk.or.jp/news/html/20240911/k10014578581000.html
北の果てでポンコツ教員してます。。。
born in Sapporo in 1972
he/him
Sapporo > Rishiri > Nemuro > Kitami
teaching at a high school
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