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北海道に和人として生まれて51年。ようやく知里幸恵の『アイヌ神謡集』の序を読むところまで来た。遅過ぎた。彼女がこのような危機意識を記してからさらに約100年経っている。自分の残りの人生で、アイヌの人たちの今現在に至るまでの戦いの経過と現況を学びたいと思う。もし少しでも貢献できることがあれば、貢献したいと思う。
あと、中川裕氏が知里幸恵の著作者としての功績を消すような『アイヌ神謡集』の新訂版を出版したという話も、信じられない思いで受け止めている、というか受け止めきれずにいる。わたくし、氏の書いた新版の『ニューエクスプレスアイヌ語』で楽しく勉強している最中なんですけど。この本はこの本できっちり最終ページまで勉強することは変わらないつもりなんだけど、ああどうしてくれよう。何なのこれ？『ゴールデンカムイ』が情勢を（中川氏のスタンス含め）色々引っ掻き回して狂わせたってこと？まだ最終巻まで読んでないので、早いとこ読み終えて決着つけないと。
それにしても、知里幸恵の短過ぎる生涯にも何とも言えない気持ちになる。