子どもを望んでいるから、同じ価値観の相手または納得できる相手と恋愛感情はないけど(結婚などして)子を産み育ててる異性愛者はすでに沢山いる。その後に離婚するのだって珍しくないだろう。
「子どもを持ちたい」を目的に合意の上で(友情結婚/お見合い結婚/事実婚状態などの)関係を構築して子どもを産み育ててたりしてる人たちは、すでに実社会に相当数いるし、それはすでに一つの選択・人生としてごく普通にこの社会に存在している。
同じく、合意の上で子を持つことにした男女のクィア(レズビアンとゲイなど)も当然いるという話。私の周りにもいる。
このようなレズビアンとゲイによる合意の妊娠出産だけを「代理母/代理出産だ」と批判するのは、端的に誤りであり、なおかつその誤りを故意に利用したヘイト扇動に他ならないと思っている。女性の権利すら何も守られていない、ミスリードによるヘイトスピーチだ。
今なお同性カップルが養子を迎えるのらかなり
困難なこと(少し前まで完全に除外されていた)
や、現在日本では独身は生殖補助医療を受けられないこと、そのため子を望む同性愛者たちは信頼できる二者間(またはカップル間)でシリンジ法を利用してきたこと、そうして生まれた子どもがすでにたくさんいること、そういう現実を無視した言説は害悪なだけ。
ゲイコミュニティ(男性クィアコミュニティ)と
レズビアンコミュニティ(女性クイアコミュニティ)、そしてトランスのコミュニティは、断絶してるわけじゃなくて繋がってることの方が多いし、当然そこには多様な親友関係もあるし、コミュニティにはBi/Panもいるので恋愛関係や性愛関係も勿論多様なわけで。そこに子を希望する人が二人以上いて、妊娠可能性のある組み合わせが成立するなら、その二者(または2組のカップル)が子どもを持つことも当然ながらある。それだけ。
こんなの、どのコミュニティでも同じでしょう。「子ども欲しいな」と思っていた男女が同じコミュニティにいて、お互いに「この人ならいいか」と思って子どもを作って、今は別居しながら共に子どもを育てていて、それぞれ別のパートナーがいる。こう書けば「そりゃ、そういう家庭もあるよね」と思うんじゃないか。
ゲイやレズビアンといったクィアの妊娠/出産/子育てに対してのみ、異常性を見つけ出そうとしたり、無理矢理にでも悪の槍玉にあげようしたりとするの、差別でしかない。
代理母出産に倫理的問題点があるのは事実だが、上記したような例(今なぜかデマによって炎上させられている件)は全くそれとは無関係だもの。