BT
パレスチナ連帯デモで中国ヘイトを助長するスピーチ(日本に蔓延する中国ヘイトに積極的に乗っかることで中国嫌いな層にもデモに関心を持ってもらおうとする戦略)がなされたの、結構しんどいな。
特定の民族への虐殺に反対するためにまた別の民族への差別を煽る人、いったい何がしたいんだろうか。本人は反差別をやってるつもりかもしれないが、やってることは差別そのまんま。
しかもこの発言は反差別/反虐殺のデモでのスピーチなのに、周りの人は誰もこのスピーチを止めないんだな……。止めるべきだし、主催/司会もこのヘイトスピーチの後はシレッと「なかったこと」にして軌道修正するんじゃなくて、「今のはヘイトだ、このデモの趣旨と反する」とアナウンスすべきだった。特定の人種/民族を排除して、差別に乗っかってレイシストのマジョリティと仲良くしたがる連帯アクションって、いったい何なんだよ。

私ら中国人/中国系を右翼を釣るための撒き餌にしないでほしい。
嫌中で釣れるような右翼と連帯したいの? レイシストと連帯する反差別アクションって何なの? それ右翼が釣れて、日本の左翼と右翼は中国ヘイトをキッカケに一致団結するとして、それで撒き餌にされた私たちはどうなるワケ?! ……という気持ちですね。
他国を自分たちの目的のために利用しようする考え自体も、そしてその撒き餌に中国が適当だとみなされることも、植民地主義がいかに日本に深く根付いているか(反差別のデモに参加するような人でさえ平気でやってしまうのだから)を象徴しているよね。

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私は中国政府が少数民族を虐殺し特定地域を弾圧していることを批判しています。同じく、イスラエル政府によるパレスチナへの弾圧と虐殺も批判します。イスラエルのエルビットが作ったシステムが中国をはじめとする世界の国々で弾圧に利用されていることも批判します。それは、それらが差別であり暴力であるからで、決して「反差別の連帯に(中国やイスラエルなど他国に嫌悪感情を持っている)右翼を呼び込むため」ではないし、レイシストとの連帯など支持しません。

docs.google.com/document/d/1qC
こちらの文書の公開を受けて、私は引き続き、件のスピーチを中国差別であり、それを助長するものであると批判します。

よりによって反差別デモのスピーチで、日本人が日本人に向けて「中国の話をしたらみんな聴くんですよ/中国の話をしたら巻き込めるんですよ」と繰り返し、デモに無関心な層や保守層または右翼層を「中国の話をすることで連帯に取り込もう」という趣旨の呼びかけをした。これは事実です。
私はこれを、日本に蔓延する嫌中に乗っかり助長するスピーチであると思っています。
その場でこのスピーチを止めたり批判したりする人が居なかったことが悔やまれますが、このスピーチが飛び入り参加の人によってなされたものであること等を考えると、難しかったのだろうなと理解はします。
しかし、書き起こしをした上で、さらにはスピーカーのYouTubeやSNSのアカウント(本人がプラカードにアカウント名を書いていた)にどんな投稿をしているのか確認した上で、このスピーチを「問題がない」あるいは「差別的かどうかわからない」などと判断することは、あり得ないです。 1/

このスピーカーが中国を「日本と中国、あんまり仲、芳しくない(軍隊的に…)」等と表現していることからもわかるように、この「関心」は決して良いものではありません。このスピーチで言うところの「(反差別に無関心な多くの日本人や保守右翼層の)みんなが振りむく」ような「中国への関心」とは、要するに「嫌中」であることは明白です。
この「中国への関心」に乗っかって、無関心層や保守層そして右翼層を反差別運動に「巻き込もう」という発言は、日本の進歩に中国を利用しようという極めて植民地主義的な発言です。
「今回のこのスピーチが、直ちにマイクを奪うような、ある種の暴力的な介入が必要なほどのヘイトスピーチや煽動か、と問われたら違う」と、発表された文書には書かれています。しかし、「中国人」であることが怪しさの根拠とされ、デマが広められ、暴力のターゲットにされていたことは、この国で直近に起きたことです。今月起きた能登半島での震災では、このスピーカーの言う「中国への関心」によって「中国人狩り未遂」が引き起こされたのです。被害者が出なかったことは奇跡でしかありません。 2/

このスピーチは、そうした「中国人狩り」を引き起こすような「中国への関心(嫌中)」に乗っかり利用する(焚き付ける)つもりで成されたものであり、それは「介入が必要なヘイトスピーチや煽動」であると私は思います。
また、このスピーチが「中国ヘイトかどうか」を、この場にいた日本人が判断し、文書を発表することにも納得がいきません。このスピーチについて、私が確認できる範囲では、私自身もそうですが、日本で生活している中国籍/中国系の人たちが「これは嫌中を運動に利用しようとしている、嫌中を助長するスピーチだ」と批判しています。
文書には、「曖昧な線引きでヘイトスピーチと断定し間違い続ければ、本当のヘイトスピーチは批判できなくなり、抵抗の力を失い反ヘイト運動は負ける」と書かれていますが、今回のスピーチが中国ヘイトであるかどうか、その「線引き」は(中国ルーツ当事者ではなく)日本人が決めるという意味にも取れてしまいます。
私はこのスピーチを「中国ヘイト」であり、それを助長するものであると批判します。
私もプロパレスタインであり、微力ながらパレスチナに連帯する者です。植民地主義と差別に反対する者です。他国への差別感情に基づく「関心」つまりレイシズムや、そうした「関心」を持つレイシストとの連帯は、決して支持しません。 3/3

追記

繰り返しますが、私は中国政府が少数民族を虐殺し特定地域を弾圧していることを批判しています。中国(を含む日本の旧植民地)のナショナリズムだって批判する必要がありますし、それは真っ当に批判すればいいんです。差別や弾圧には反対するべきです。
ただ、「(他国に嫌悪感情を持っている)右翼を運動に呼び込むため」や「日本人が団結するため」に他国を引き合いに出すのは、極めて植民地主義的な発想であり、いたずらに排外主義を助長するだけだ、と私は言っているのです。
件のスピーチは、「俺たちの人権、日本人の人権」を守るために中国を引き合いにだすことで日本人の聴衆の「中国への関心(つまり嫌中)」を煽って運動に「巻き込もう」としているわけで、これが植民地主義かつ差別助長でなければ何なの、と私は思います。

また文書には、このスピーチは「イスラエル産の監視テクノロジー批判」であり「中国政府/国家批判」だから「スピーチを止めるべきだった、という主張には反対」とあります。しかし、「イスラエル産の監視テクノロジー批判」をするのならば、それを開発しているエルビットと癒着している多数の日本企業を批判するべきです。「政府/国家批判」をするのならば、即時停戦に賛同せず虐殺も反対ない自国を、まず日本政府を批判すべきです。
自分たち(自国)を棚に上げて、他国を引き合い出す、また他国を引き合いに出した方が聴衆の「関心」を惹くことができる、そのような呼びかけが「ヘイトスピーチかどうか」を引き合いに出された他国人ではなく自分たちが判断する。この状態が差別でなくて何なのですか。
私はイスラエル政府を批判し、パレスチナに連帯します。しかし、こうしたアプローチ(嫌中を助長して日本人の団結を強めるような)が批判されない運動には、参加も支持もできません。
(この投稿のみ誤字があったので再投稿しています)

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