こちら「沖縄の戦争遺跡」は、沖縄戦の舞台となった戦跡=戦場や地下壕・ガマ(洞窟)を解説する本。
沖縄県平和祈念資料館が2007年に編集した図録。
文章に加え写真・図解もふんだんに用いられ、一つ一つの戦跡がどんな場所で、何があったかを紐解く、優れたガイドブックです。
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取り上げる戦跡は約50ヶ所。
場所ごとに戦争時の役割や出来事が説明され、住民の証言や地形図・遺留品の写真などから、恐ろしい戦争の姿が生々しく見えてきます。
丸木位里・俊氏が「沖縄戦の図」に描いた久米島や渡嘉敷島の惨劇、読谷のチビチリガマでの集団自決(強制死)等も記載。
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各戦跡で起こった出来事は、戦争映画等で時に颯爽と描かれる戦場のイメージとは真逆の、悲惨さ・残酷さ・醜さの極みです。
沖縄戦の具体像はおろか、これほど多くの戦跡が沖縄にある事すら知らない”本土”の私達。
目を逸らさずに見て、知って、胸に刻まねばならなりません。
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沖縄の悲惨は朝鮮半島のその後となる。50年代までは「いつか日本も焦土と化す」という感覚はあった。それが徐々に消えていったのが60年代で、(世界中の戦争は別として)国土が戦場にはならないという「気分」が実感として確立したのが80年代だったのではないか。かつてのナショナルな感覚はそのとき幻想として表象空間に弁証法的な否定として隔離されていく。例えばそれが大友克洋『気分はもう戦争』1982。オタクの登場。
QT: https://fedibird.com/@mameshobo/110835833882614081 [参照]