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ポール・ラフォルグ(マルクスの娘婿)の「怠ける権利」を参照しつつ、〈機械〉技術の躍進が、最終的には労働者たちを労働から解放させる、という有名な最終の頌歌。これが、20世紀前期当時の共産主義者を含めた労働運動の「技術崇拝的な進歩主義」の夢をそのまま描いたのかどうか。映画をみながら妻が頻りにポール・グリモー=ジャック・プレヴェール『やぶにらみの暴君』『王と鳥』との類似(確かに「10月グループ」との関係などを考えるに、『モダン・タイムズ』よりもむしろこちらの系譜のほうによく調べておくべきものがあるように思えた)を指摘していたが、戦後に制作された『暴君』『王と鳥』では、そのような機械=生産主義信仰のような側面が、明らかに後退して否定的になっていた。

これを観た学生の頃の時代(80年代)が急速に遠ざかり、現在になって時代はむしろようやくこの映画に追いついたともいえる。昨日は朝から『戦ふ兵隊』を30分ほど見なおしたりと、それなりに休暇らしく過ごした。BTSのMVを家族と初めて観て、こちらもいろいろと考えさせられた。

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