寅子が家事や子供の世話をはると花江に任せっきりにしている状況は、寅子が稼ぎ手の夫、花江が専業主婦という構造になってしまっているので、ある程度仕方がないことなのかなと思います。仕事は激務のようですし。ただ、仕事で対応しきれなかった子供(道男)を引き取って家族に負担をかけるというのは、やはり一線を越えている。戦後、仕事を家に持ち帰る夫というのは、確かにいたと思うけれど、これに関しては仕事ですらなくて、仕事場で足りない道具などを経費でなく自腹で買うということに近い。当時、そういうけじめをしっかりしていられる状況ではなかったということなのだろうけれども。しかし、これが原因(の一部)となって、母親のはるが倒れてしまったとなると、ちょっと後悔してもし切れない状況なのではないだろうか。

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花江の子供たちが道男を敵視していたのは、最初に母親を「女」として見るような言動を見せていたからでしょう。孤児に対する偏見だろう、だから裕福な家の子供は、と指弾するのは違うと思う。彼らが疎開先でいじめに遭ったことと同じく、子供はある種残酷なものなのだし、自分の母親に対して、亡くなった夫の代わりになれないかな、なんてことを言ったら、堪忍袋の緒が切れて当たり前だろう。

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