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以前読んだとある対談で、お気に入りのキャラクターに「死んで欲しい」と思う心理を聞いたことがある
共感できる人がどれだけいるかわからないが、自分がハマってる作品の放送中に抱いた「作品が末永く続いて欲しいけれど、終わって欲しい」気持ちに近いのかも
連載中の漫画や、シリーズものの小説にも当てはまるけれど、続いている作品って、続いている限り色んな理由で、何らかの認識の転換を迫られるのではないか、って恐怖を覚えることもあるんだよね
公式によるちゃぶ台返しや、公式との解釈違いの発生を恐れるというか
実際、自分がハマってた作品ではそれは起きたし、起きる前から、「ファンとして、ずっと続いて欲しい一方で、考察や二次創作をしたいファンとしては、お話が終わってこの話を『定義』させて欲しい」みたいな
うまく言えないけれど
理屈としておかしいのはわかっていて、例えばお話が終わって、これ以上未来が描かれない作品、あるいは、死んでしまってこれ以上登場しないキャラクターでも、過去に戻って新しい設定やお話を付け足すことはできるんだよね
だから、この恐怖を拭うことはできないし、逆に言えば心配する必要もない

とはいえ、それがわかっていても、当時の自分はああいう矛盾した感情を抱いていたわけで
それが二次創作者としての感覚だったのか、ファンとしての感覚だったのかは不明だけれど
なんらかの形で作品を「定義」「規定」なんでもいいが「定めたい」みたいな願望はあったと思う
これは別に、例えばキャラクターならそのキャラが実は嫌いだから、とか、何らかの感情の裏返しとして死を望むとかでも、例えば作品なら、作品への不満や、懐古主義からの「これ以上路線変更するぐらいなら終わってくれ」みたいな感覚ではないんだよね
強いて言うなら「作品やキャラクターが今後どうなるかわからないふわふわした状態であるのが恐ろしい」みたいな
やっぱり二次創作や考察がしたいファンとしての感覚なのかもしれないけれど…

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