津久井五月さんがいきなりPixivFanboxに投稿された、「ラスト・サパー・アンド・ファースト・サマー」を読了
都市機能含むほぼ全てを仮想空間に写した世界
仮想空間に移住する前に「製造」される子供達と、それでもそこにポリシーを持つ老いたシェフ
その最終夜のディナーの物語
今まで見てきた津久井さんの作品群にはあまりない、何処と無く容赦の無い大人っぽさ、成長の残酷さ、拗れた関係が強調された、希望が待っているはずなのに無常感を覚える作品だった
これは自分も好きな作品かも
仮想空間に移住する題材でよく疑問に思う「住民はどこから?」にも焦点が当たっていた
あと、これまで津久井さんは、分子料理、自分で栽培した野菜、昆虫などを用いた独創料理などを描写されてきたが、ここまで精密で、感情を喚起させるような料理の描写を見たのは初めてだ
ひょっとして料理テーマも得意なのでは、と思うレベル
というわけで、終末世界のディナーを見たい方、おすすめです
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