エイミーとティナ、買われた初日の夜の会話。
「少しずつ体が宝石になっちゃうって何……!? そんなの、死ねって言われてるのと同じようなものじゃない! ひどすぎるよ……!」
「……うん。でも、いいの。だって私が宝石人形になったら、お母さんも妹達も楽に生きていけるんだもの」
「だからってアンタが犠牲になることないよ! ねぇ、どうにかできないか考えよう? 今晩だったら逃げられるかも……」
「いいの。本当に、いいんだよ。ありがとう、ティナちゃん」
「エイミー……」
「……ね、今日はこのまま一緒に寝てくれる? 本当はね、ちょっとだけ……怖いから」
「当たり前でしょ。アンタがこのお屋敷にいる限り、アタシはアンタと一緒にいるわよ」
#宝石人形
⚪ティナ
・エイミーと共に買われた少女。
・黒髪黒目の少し凛々しい顔立ち。性格も勝ち気だが、主人に逆らえば折檻されることは分かっているため基本は大人しい。
・生まれてすぐに親に捨てられた孤児。孤児院で貧しくも賑やかに暮らしていたが、経営が厳しく立ち行かなくなり、他の子供達と一緒に売りに出された。
・エイミーの境遇にはひどく同情しており、宝石人形の実態を知ってからはどうにか助けようとするが全て失敗に終わる。
#宝石人形