我が腹よ聞きたまえ。ドーマルという人の、登山についての言葉だ

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ちょっと滑ったり落ちたりしたときは、一瞬でも休んだりはせず、むしろすぐおきあがって歩行のリズムをとりもどせ。転落の状況は記憶によくとどめておくが、体にその記憶の反芻をゆるしてはならない。体はいつも、戦慄、息切れ、動悸、振動、発汗、痙攣によって関心をひこうとしている。だが主人の見せる無視と無関心にはいたって弱いのだ。体は、主人が自分の泣き言にはだまされないことを感じ、同情をひこうとしても無駄だということを悟ると、もとにもどり、すなおに務めをはたす。
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腹よ。お前が繰り出す好きに食って良い1000の理由と屁理屈にわしが敢えて反論せずしかし受容もせず黙って運動靴を履くのはこういうことなのよ。運動靴を履くときなぜだいたいいつももぐもぐしておるのかは謎じゃよ。ものごとには過程ってものがあるのよ。前に運動靴を履いたのはいつだってか?やかましゃい

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「私は汗をながし、自分用の行進歌を歌っていた。私たちはますます物思わしげな様子になったが、じっさいには、しだいに物を思わなくなっているのだった。」

ルネ・ドーマル『類推の山』

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