「ここに君以外誰がいるんだよ。はぁ、男と抱き合う趣味はないけど今は動くのも億劫だ。ほら早くしたまえ」
「え、ええ…?」
「ああもう、とろいなぁ」
「うわ、うぶ! く、苦しいんですけど…!」
「ううん…抱き心地良くないなぁ。君、ちゃんと食べてる? このまま力込めたら折れそうなんだけど」
「こ、怖いこと言わないでくださいよ。あと文句があるなら放してください!」
「で? どのくらい抱きしめていればストレスが軽減するの?」
「いや、どのくらいかは知りませんけど」
「んーまぁ、いいか。しばらくこのままで」
「僕がよくないんですけど…!?」
――――
「坂上君坂上君、いつもの」
「はぁ、またですか…。今度はなんのストレスですか…」
「五百円玉を落としてしまってね。黙ってボクに抱きしめられるか、五百円を出すか、どっちがいい?」
「……はぁー」
「ああもう、最悪だよ!」
「うわ、なんですか突然」
「聞いてくれよ坂上君。いや聞け」
「命令形になった…。なにがあったんですか?」
「負けたんだよ」
「え、なににですか」
「賭けに負けたんだよ。見てごらん、サイフの中が空っぽだ!」
「賭け…ギャンブルですか…」
「そうだよ、あーあいいところまでいってたのになぁ。あそこでやめておけば…」
「…」
「なに、どうしたの」
「…いえ別に」
「ところで坂上君」
「お金ならないですよ」
「ケチ」
「ないものはないです」
「ストレスでどうにかなりそうだよ…。坂上君なにか面白いことして」
「無茶振りしないでくださいよ…」
「あーストレスで死んでしまう。ボクが死んでしまったら世界の損失だよ。どうするの」
「……そういえば、前に倉田さんが教えてくれたんですけど、ハグをするとストレスって軽減されるらしいですよ。本当かは知りませんけど」
「ふーん?」
「(これで「だったら女の子とハグするしかない!」とかなんとか言って部室から出て行ってくれるはず…)」
「なら試してみようか、はい」
「………? …え、僕!?」
「君にプレゼントしたい物があるんだ」
「は、あなた誰ですか」
「ちょっとちょっとこのナイスガイの顔を忘れたというのかい!? それはあんまりだろ!」
「いや、あの風間さんがプレゼントしたい物があるって言うから…そんなのあり得ないって…もしろ持っていくほうなのに」
「可愛い顔して酷いこと言うんじゃないよ」
「すみません…じゃあ…」
「待て待て、プレゼントしたい物があるって言ったばかりだろ。帰ろうとするんじゃないよ」
「ええ…碌なものじゃなさそう…」
「君はボクのことなんだと思っているんだい」
「変な人」
「喧嘩売ってるね?」
「売ってないです。もう、なんなんですか…早く見せてくださいよ」
「君が余計なこと言うからだろう。これだよこれ、嬉しいだろ?」
「帰りますね」
「待て待て待て」
「ちょ、羽交い絞めしないでください! 首輪って! 何考えているんですか!」
「この前ボクのペットになってくれるって言ってたじゃないか! あれは嘘だというのかい!?」
「あなたが勝手にペットにしてやろうって言ってただけで僕は言ってませんけど!?」
人間用の首輪ですってよ風間さん。しかも緑色
https://x.com/hinekurebow/status/1828040949953679468
成人済,腐夢好き、壁打ち,妄言と絵
ネタバレもするので注意
学怖,アパシー/風間,風坂中心、08/丈工
相手ほぼ固定。他twst、ポケモン
🔞はフォロ限