「今度は僕に猫の尻尾が生えてしまいまして…」
「んはは、本当だ。随分と可愛らしい尻尾が生えているね」
「綾小路さんに相談したら、すぐになんとかしてやるから少し待ってろって…」
「あいつボクと対応が違いすぎないか」
「日頃の行いかと」
「うるさいよ。ところで、坂上君……どうしたんだいそんな身構えて。やんのかステップってやつ? 尻尾も毛が逆立っているよ」
「嫌な予感がして」
「この前はボクの尻尾をいいようにしてくれたからね、お返しにさ」
「いいようにって…! お金も渡したし、触ってただけじゃないですかー!」
「はいはい、大人しくしたまえ。あとでボクのありがたーい話を聞かせてあげるから」
「いらないです!」