「なにかの呪いで犬の尻尾が生えてしまってね」
「うわ、本当だ。治るんですか?」
「まぁ、綾小路が(渋々)なんとかしてくれるみたいだから」
「綾小路さんは何でも屋じゃないですよ」
「それよりも君、さっきからボクの尻尾に視線がいっているよ」
「あ、いやすみません。ふわふわしてて触り心地よさそうだなぁって…触ってみてもいいですか? 500円ならあります!」
「君ねぇ、そういう時だけ…。別にいいけど。強く引っ張らないでくれよ、繊細なんだから」
「大丈夫です、任せてください。ポヘ飼ってますから。わ、もふもふだ~毛並みもいいですね」
「まったく…」
「あ…」
「なんだい?」
「…すごい尻尾振ってますよ」
「振ってない」