いつの日,いづこの戸を蹴倒して私は死なねばならないかと考える。一つの石が考えるのである。
利口な人は,それもお前のずるさのせいだというだろう。私もそう思う。私は悪人ですと言うことは,私は善人ですと,言うことよりもずるい。
偉大な破壊,その驚くべき愛情。偉大な運命,その驚くべき愛情。
まだ足りない。何もかも,すべてを捨てよう。そうしたら,どうにかなるのではないか。わたしは気違いじみたヤケクソの気持ちで,捨てる,捨てる,捨てる,何でも構わず,ただひたすらに捨てることを急ごうとしている自分を見つめていた。自殺が生きたい手段の一つであると同様に,捨てるというヤケクソの志向が実は青春の足音のひとつに過ぎないことを,やっぱり感じ続けていた。
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