ベートーヴェン ヴァイオリン・ソナタ第5番「スプリング」
フランチェスカッティ(vn)、カサドシュ(p)
1961年録音、ソニークラシカル

ベートーヴェンのヴァイオリン・ソナタの中では有名な(そして人気のある)曲の一つ。

この曲名は作曲者によるものではないが、明るく伸びやかな曲のためにいつの間にか定着したものらしい。
この数年前に耳が悪くなり始めていたベートーヴェンは遺書まで書いたこともあったが、近い時期の交響曲第2番などと同様、そのような影を感じさせない。

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ここでの演奏はフランチェスカッティとカサドシュのコンビで、共に名手。
安心して美しい音楽の世界に身をゆだねることが出来る、素晴らしい録音になっている。

ちなみにこのディスクのもう1曲は第9番「クロイツェル」
ベートーヴェンがこの曲を献呈した作曲家/ヴァイオリニストの名が付けられている。

なんでもこの曲、演奏も難しいが作曲も難儀だったらしく、演奏会ではピアノ伴奏を受け持ったベートーヴェンが、完全ではない自筆譜を使って演奏したと伝えられている。

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