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Nam et Asia, quae non Europa, in quo etiam Syria, et Asia dicitur prioris pars Asiae, in qua est Ionia ac provincia nostra.
Varro, De lingua latina, V.16

実際アシアはヨーロッパではなく、シリアも(アシアに)含まれるが、前述のアシアの一部にイオニアや我々の属州を含んでアシアと言われもする。
ウァッロー「ラテン語論」第5巻16

ちょっとわかりにくいが、Asiaの指す範囲が時によって違うということらしい。
おそらく現在の小アジア付近にシリアも含んだ大きな部分をAsiaとする場合と、その中のイオニア(小アジア沿岸部)とその内陸にあるローマの属州を指した、もう少し限定された範囲を言う場合もある、ということのようだ。

このV.16は、この前にcaelumが「高い場所」と「神々の場所」、terra「低い場所」と「人間の世界」のように、2種類の使い方があって、それはちょうどAsiaがそうであるように、という流れ。

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