動詞pluit(雨が降る)やning(u)it(雪が降る)とかの自然現象を非人称的に使うわりに、nubilat(曇る)は見かけないと思うが、これは天気だけじゃなくて物の表面が汚れて曇るみたいな時にも使うからかもしれない。

もっとも受動態の形で非人称的に使う例はあるようだ。
ubi nubilabitur …sub tecto ponito
(曇っている時には…覆いの下に置くべし)
みたいな例が辞書に出ていた。Catoの農業論らしい。

博物誌の37巻94の紅玉の項目で、石の表面が曇るという方の用例があるね…。
ut (carbunculus) positus extremo uisu nubilante sit, si attollatur, exardescente fulgore
(縁が曇っている紅玉が置かれる時、燃え上がる輝きによって、それが高められるようなものがよい)
…かな?

これはOLDの用例だけど、LOEBの本文は微妙に違う。
nubilante sit, si attollatur,の部分が
…nubilantes attollat…になってる。

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雄山閣の邦訳本はLOEBの英訳部分がベースだったかしら……

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