ドヴォルザーク ヴァイオリン協奏曲他フリッチャイ指揮/ベルリンRIAS交響楽団(1953年録音、グラモフォン)
ベートーヴェン、メンデルスゾーン、ブラームスあたりのヴァイオリン協奏曲に比べて知名度が低く感じるが、いかにもドヴォルザークという感じの美しい旋律に満ちた協奏曲。
録音はモノラルながら特にノイズも無く、程よい奥行きを感じることができる。一緒に収録されているブルッフとグラズノフのヴァイオリン協奏曲(これらは1959年のステレオ録音)とともに、ゆったりと美しい音楽の世界に浸ることのできる一枚。
なお演奏団体はあまり聞きなれない名前であるが、これは Radio In the American Sector、つまりアメリカ軍占領地区放送局のことであり、占領下にあった西ベルリンの放送局オーケストラである。紆余曲折の後、現在のベルリン・ドイツ交響楽団となった。
またややこしい話だが、このオケは一時期ベルリン放送交響楽団と称していたが、これは東ドイツにあった同名の団体とは別物であり、古い録音を聴くときには注意が必要である。
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またややこしい話だが、このオケは一時期ベルリン放送交響楽団と称していたが、これは東ドイツにあった同名の団体とは別物であり、古い録音を聴くときには注意が必要である。