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ブラームス 交響曲第１番、第４番
トスカニーニ指揮／NBC交響楽団(１９５１年録音、GRAND SLAM)
トスカニーニ晩年にRCAで行われた録音の一つで、今までも度々リリースされてきたもの。今回は３８センチオープンリールテープからの復刻。
以前のボックスは、さらにその前の２０００年ころにリリースされた２枚組シリーズ「永遠のトスカニーニ」の音源を使っていると思われるが、これはよく言えば音の輪郭が柔らかいのだが、今回のGRAND SLAM盤と聴き比べると、ちょっとぼやけた感じにも思える。
今回のものも最新の録音ではないので完璧とは言えないだろうが、以前のものに比べるとやや霧の晴れた感があり、厚みのある内声部も聴きやすくなっている。
この時期のモノラル録音の復刻としては優秀な部類に入ると思う。
以前にリリースされていたトスカニーニ・コンプリートコレクションの第４番などと比べると、全体としての傾向はもちろん変わらないのだが、音の輪郭が引き締まっていることに気が付く。